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コラム

例えばインタビューであれば、事前に用意したインタビューリストに質問し、結果を一度持ち帰って仮説を再構築するのではなく、リアルタイム、つまりインタビュー中に「新しい仮説が検証された状態」にまで達することができるようになります。その間で仮説を再構築できれば、持ち。仮説を再構築するまでもなく、そのインタビュー中に新たな仮説を検することができるためです。
いえば、興味深いテーマを掘り下げる分析は、時間を忘れさせるもので、いつの間にか時間が経っていた…ということのないように、分析の前には必ず一度「この分析からどのような意味合いが得られるのか?その分析をする必要はあるのか?」という点に立ち返りましょう。また、インタビュー調査でも、最初の仮説が誤っていること自体はまったく問題ありませんが、そこで立ち止まることなく「では、何が正しいのか?」というところまで検証しましょう。

●周囲を巻き込む
できるだけ周囲の方を巻き込むことが、近道となります。特に「仮説志向」を身につけていない人が多い現場では、こちらのペースに巻き込まないと、すぐに一般的なプロセス思考に戻されてしまいます。論点がずれたと感じたら、すぐに「結論」へ話を戻しましょう。

●仮説「志向」になるために
「仮説志向」になるために、日頃から意識してほしいのは、以下の点
・まず、結論から考える
例えば上司から作業(上司による仮説が添えられていない、純粋なタスク)を振られたら、まず「そのタスクにはどういった背景があるのか」「どのような考えを確かめたいのか」といった、あなたの仮説をぶつけてみてください。こうすることで、上司の持つ仮説を引き出すことができます。また、本を読む時は、事前にあなたなりの仮説を立て、それは正しいか、間違っているか、間違っているならその理由は……という観点で精読してみると、まっさらな状態で読み込むより、時間当たりのインプット量は多くなるはずです。仮説が頭にあれば、得たい情報を目次から探せるので、インプットのスピードアップにもつながります。
・常に意味合いを考える。
調査でも分析でも、誰かと話している時でも、常に仮説を念頭に置きます。すべてのアクションは仮説のプラッシュアップ、もしくは再構築のために行います。