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コラム

 

会社というものが仕事をするために作られた組織である以上、上司と部下をつなぐ関係の基盤はやはり仕事。そして上司は、仕事を円滑に遂行させる責を負って部下の管理監督責任を持つのです。なのに仕事の邪魔をしちゃあ存在価値がありません。そんな奴はゴミです。会社に巣くうガン細胞です。
「助けてくれとは言わないから、せめて邪魔しないでください」
何ができるできないの前に、そう言われない上司になること。それが第一歩なのです。
ほぼ確実に階層構造を採っているのが会社組織というもの。当然それには理由があるわけで、その最たるものが「階層によって仕事を噛み砕いていく」ことなわけです。え、当たり前? そうです、当たり前なはずなんですけどねぇ、なぜか成されてないことが多いのはどうしてなんですかね。
これほど「俺はやってるよ」と思っている人の数と、実情が合っていないものはありません。「ただ数字を言うだけの上司」、そんな上司がどれだけ多いことか。単純に「上から言われた仕事を分割して下へ流すだけ」、の上司がどれだけ多いことか。こうしたやり方はすべて「噛み砕いている」とは言えないのです。
仕事の基本は5W3H(誰が[Who」、何を[What」、いつまでに[When]、どこで[Where]、なぜ[Why」、どのように「How]、いくらで[How much」、どのくらい「How many])だとは言い尽くされたことですが、これは何も現場での実務に限った話ではありません。
組織内で上から下へ流れ落ちる指示だってこれと同じ。「誰」の部分が「どの部署(チーム)」へ変わりといった具合に、立場によって個人から組織へと対象が変わりますけどね。
ところが「どのように「How]」の部分がすっぽり抜け落ちた5W3H。これが多いのです。これではただ上から降りてきた話を仕分けしただけ、何も具体的になっていないですよね。そう、仕事を噛み砕くというのは、自分を通過する際に何らかの具体性を付加させるということなのです。
では自分の役割として、どこまで具体化させる必要が出てくるのか。組織内における自分の立場、求められる役割、それを考えることが答えにつながる唯一の道なのです。