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コラム

上司と部下は補完し合ってこそ価値がある
世に完璧な人間ってものが存在しない以上、誰にだって「ダメな点」というのはあって当たり前の話です。それをいちいちあげつらい、｢だからアイツはやっぱりダメ上司(または部下)なんだ」とか言ったところで、それって何の意味もないことなんですね。
誰にだってあって当たり前。そんな欠点を指摘してダメの烙印を押すだなんて、そりゃあアナタ言いがかりってもんなのですよ。
上司編、部下編と、大別すると二つのカテゴリに分けてここまで書いてきたわけですが、これらは読み方によって大きく異なる印象を受けることになると思います。
上司編を自分の上司に対する話として、つまり自分が部下の立場になって読んでみれば、｢うんうんそうそう」と同意してもらえることはきっと多いことでしょう。でも、上司編を自分自身の話として、上司の立場となって読んだ時はどうでしょうか?
「え?そんなことまで上司の仕事か?」
そんな印象を受けて、納得できないなんてこともあるのではないでしょうか。
では部下編はどうか。こっちもやっぱ同じように、上司の立場になって読めば納得できるけど、部下の立場となって読んだら納得できないような、「そこまでやるのはこっちの仕事じゃないだろう」的な感想を持つことと思います。
結局のところ、上司と部下の確執ってものは、そうやってそれぞれが自分のテリトリーを勝手に区分けしてしまっているところに原因があるわけです。
でもね、世にある「上司像」｢部下像」なんてものは、単なるリファレンス的なものでしかありません。そこにアナタがぴたっと当てはまるわけじゃないですし、アナタの周囲にいる人たちもまた、びたっと当てはまるわけじゃありません。
自分たちの使う「上司像」｢部下像」というものは、そうしたリファレンスを参考にこそすれ、最終的には自分たち自身の手で作り上げなきゃいけないのです。
そのためには、相互に理解し合おうと努めること、そして協力し合うことが重要です。
個人個人にはダメな部分があったとしても、チームとして見た時にダメな部分をなくすことは可能なのです。