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コラム

【エンジニアに多く見られる傾向】
●不安によるさらなる詳細:消極的な印象を持たれてしまった上で、詳細な報告を行うと、報告内容そのものに対する不安が大きくなり、マネジメントには「すべての内容を把握しなければ」という心理が働きますと、詳細な報告内容がより詳細化を求められ、マネジメントレベルで把握しなくてもよい内容まで提示することになり、必ずしも必要でない対応に追われることとなります。当初の目的は検討を進めることであったのに、いつのまにかマネジメントは目的達成のために全体を把握することに躍起になり、一方でエンジニアは自分を守るために、リスクを事細かに提示することに奔走するという、悪循環に陥ってしまいます。
すぐには決められないからと持ち帰り検討ばかりしていては「自分で物事を決められない人」「詳細を理解していないのでは」「別の人を連れてくるべきではないか」と、信頼してよいのか迷いを生じさせる場合もやはり不信感を与えてしまいます。
●技術的リスクの提示にとどまる:技術的なリスクについては当然前もって伝えるべきです。しかし、マネジメントから対応案の検討をとられた際に、まず懸念事項やリスクを挙げるばかりで、ただ「今後○○が必要です」と伝えるだけでは、相手の不安が増長しかねません。方法やリスク軽減策の案も同時に提示していかなければ、相手はどのように対応するつもりなのかがわからず、そのため、その方針で正しいかどうかの判断もその場ではできなくなり、どんどん遅れを取っていくことになります。
必要以上に正確な報告できることや、確認が取れていることや、正確に伝えるのは重要ですが、それを追求するあまり詳細化されていくケースも多々見受けられます。
ストーリーではなく、実施したプロセスと結果を重視するあまり、報告内容がずれていることが多いです。