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コラム

自らを変え、社会を変えられるエンジニア兼ビジネスリーダーへ
ページランクを活用した検索結果を実現するリスティング広告の検索エンジンはポータル業を展開していました。広告は世界観を壊す避けたいかつニーズに応じた広告を表示。
このように、エンジニアは世界の検索エンジンがリリースされており、後発企業としてのGoogle は単なるフォロワー戦略を採るのではなく、2つの例にたとえられています。1つは技術的な強みであるページランク果の精緻化、そしてもう1つが、シンプルなUIを実現するリス(Google Adwords)の導入でした。当時、他の検索エンジンサイト化を進め、バナー広告を主な収入源として事業を展開して別化を目指していた Google にとって、バナー広告は世界観
存在でした。Google のめざすUIを実現し、かつニーズに応じた広告できるという課題解決の面も兼ね備えたサービスが、リスティング広告です。もしこうした取り組みがなかったら、今でも検索結果には常にバナー広告が表示されていたかもしれません。
Facebook の創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏を語るエピソードも多くありますが、特に有名なのが、リスクを恐れない姿勢だと思います。「「速く動いて失敗せよ」、「リスクをとらないことが最大のリスク」という言葉を肝に銘じている」や「最大のリスクは、一切のリスクをとらないこと。非常に変化の速い世界で、唯一失敗が保証されている戦略は、リスクをとらないことだ」という言葉からも、変化を恐れず、早く行動するという心情が読み取れます。事実、彼の立ち上げた最初のサービスである Coursematch から、次サービスの Facemash.com、そして Facebookの立ち上げまでは約1年、以後Microsoft から2億4,000万ドルの出資を受けるまでが2年強という、想像、もつかないスピードで事業を拡大していきました。
このように、エンジニアは世界を変えるほど大きな可能性を秘めている一方、日本のエンジニア人材は日の目を見ない状態が続いているように感じます。はじめにお話しした通り、エンジニアは現在、ビジネスリーダーとはまったく逆の観点で評価されてしまう傾向が強いため、結果として「守り」の姿勢が身についてしまっているからだと考えられます。
しかし、それでは日本からイノベーションは生まれず、いつまでもどこかで見たことがある製品を、小さい規模で高く売ることに終止してしまうのではないでしょうか。いずれの企業にしても、国そのものとしても、それがゴールではないはずです。エンジニア自ら意識を変えること、そして育成方法や評価制度を変化させる必要があるように感じています。
今後、エンジニアの活躍の場は、今よりいっそう拡大していくと考えられます。
ビッグデータや AI、IoT、FinTech、DMP(データ・マネジメント・ブラットフォーム)など、近年注目を浴びているトピックスは、すべてテクノロジーがないと実現できないものです。ただし、従来と異なるのは、「テクノロジーをいかにビジネスを変革するか」が重要になっていく点です。テクノロジーを武器にしたビジネスリーダーこそが、今後活躍する人材の要件となるように感じます。
ビジネスリーダーをめざすエンジニア人材が少しでも増えることを、そして課題意識を持つ企業が現れ、ビジネスリーダーを育てるための育成方法・評価制度を自社に採り入れていくことを、強く期待してやみません。