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コラム

留学して英語を習得しつつ、「本気で勉強する」機会を自分に与える。
遅かれ早かれ、日本のIT産業もグローバル化の波に飲み込まれる。そんな時代には英語ができることが大きな武器になる。とびきりの頭を持ち、かつ英語が流暢に使える。時代はそんなエンジニアを要求している。

●下請け任せでは、絶対にアップルには勝てない
この問題の根底にあるのは、本来ならば「知識集約型産業」として成長すべきだった日本のIT産業を、道路工事やビルの建築と同じように「労働集約型産業」として育ててしまった一点にある。
景気が悪くなると「公共投資」という名目で、税金でやたらと高速道路やダムを作ったりすることにより地元の企業にお金が流れる(そして結果として雇用が促進される)仕組みになっていることは良く知られているが、それとほぼ同じような形で、「国内のIT産業を育てる」という名目で政府や特殊・公益法人からメーカー(特に旧電電公社の傘下のメーカー)やITベンダーにお金が流れる仕組みができてしまったために、そこに土木建築業界とまったく同じような「ITゼネコン」が作られ、そこが下請け・孫請けに仕事を丸投げし、そこで雇用が促進される、という産業構造が確立してしまったのだ。
この弊害が、IT産業にだけとどまっていればまだ良かったのだが、それが携帯電話メーカーや家電メーカーにまで波及しているから始末が悪い。ハードの時代からソフトの時代に急速に移行しつつあることは火を見るよりも明らかなのだから、メーカーにとっては、社内にソフトウェアがバリバリと書ける人材を育成することが最優先。「社内の人間は仕様書だけを書き、コーディングは下請けに任せる」などというソフトウェアの作り方では、絶対にアップルには勝てないということを日本のメーカーの経営者は認識するべき。せっかく理系の大卒エンジニアを毎年何十人も何百人も採用しているのだから、彼らを「ソフトウェア作りの精鋭部隊」として育てるべき。