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コラム

各仮説を検証する段階では、定性的・定量的分析を問わず、最も適した証方法・分析方法を設定することが重要となります。必要に応じて使い分けるに、例えば下記のような手法を幅広く身につけましょう。
手法を用いて仮説を検証したら、その情報によって先の仮説を再構・もしくは深掘りしていきます。単に「仮説が検証できました」というのでは、意味がありません。必ず新たな発見を見つけ、より深い結論をめざす必要があります。

社内ディスカッション
社内に、類似テーマに関する知見を持つ人間がいれば、現在の仮説をぶつけて議論することができます。最も手軽に行える手法でしょう。

【仮説があれば議論もスピーディに進められる】
コールドコール(Cold Call)とは、まだ関係性の薄い相手に電話することを言います。社内に適切な人間がいない場合は、社外の専門家や企業に意見を伺うわけです。大企業が不得手とする、中小企業の生の声を拾う場合などには、特に強力な手法です。相手とのコネクションがまだ構築前であったとしても、こちらの身分を証明し、インタビューの目的を明らかにした上で、匿名性の担保と内容の非公表性を明確にすれば、コールドコールに応えてくれるところも多くあります。
仮説を立てるにあたっては、まず、解くべき問い(課題)を完全に拾い上げておきます。課題が網羅されていてはじめて、仮説を掘り下げていくことができるのであって、課題に抜けや漏れがあったのではただの思い込みになりかねません。
「皆さんも、上司から「競合A社の新製品について調べてくれ」などと曖昧な指示を下されて困った経験があるのではないでしょうか?これだけでは、何について調べていいかすらわかりませんね。これが「競合A社の新製品の狙っている市場と優位性について調べてくれ」と言われたなら、調べるべき内容はなんとなく判断がつきそうですが、それをどのような形でまとめるべきかは、まだ明確ではありません。
両方の指示に共通しているのは、その裏に立つ背景・仮説がないことです。仮説、つまりその時考えている結論があるだけで、成果物のイメージもより明らかになります。例えば「競合 A 社の新製品が、自社a製品の狙っている市場とバッティングしているため、どの程度自社の売上に影響があるか調べてほしい」と言われたならどうでしょう?ぼんやりとした指示より、何を調べるか、どうまとめ上げるかが浮かびやすいのではないでしょうか。

●デスクトップリサーチ
定量的な調査が必要で、かつ期間が限られている時には、ネット上の情報源を活用します。得たい情報をピンポイントで得られることはほとんどありませんが、得たい数値を論理的に入手可能な水準まで分解し、各数値を活用することで、近しい答えを算出することができます。