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コラム

導き出される「陥穽の法則」から抜け出す解決策
【正確さの過剰な追求がかえって不信感エンジニア的リスク志向から離れる】
エンジニアとしては開発計画を立てる際に、どのような開発方式か求められることも多々あります。
同選を優先するあまり、その開発方式での開発実績があるかないかなどリスクも多いですが、この新事業はまず「おそらくですが・・・・・」「あくまで仮定ですが」などのクッションを控えてみてください。そして、仮説を「実現できる」と言い切ってください。懸念やリスクはその後から話してみるようにする、これだけで、言葉が推進力
を使ってきます。例えば、「これはあくまで初期的な仮説ですし、懸念も多いですが、この新事業は成功する可能性があると思われます」というのと「この新事業は成功します。もちろん、この仮説とともに、00などのリスクは今後検証していきますが」と言うのでは、言葉の内容はほとんど変わらないのに、相手に与える印象がまったく異なってくると思いませんか。まずは前向きな言葉から、ゴール実現に向けた進め方の提示等をしていくべきです。
バグ等があった場合にどのように対処するか・・・・・といったポイントを明確化することで、できるできないや、見積もりを出していきます。一方で、クライアントから要求仕様が明確に出てきた事で多い中で開発スケジュールや見積もりを求められることも。
そういった状況の中で、エンジニアとしてリスク回避を優先すると「おそらくですが……」「……ということも稀にあります」といったクッションを多用すると、周囲はそんなエンジニアに自分や組織の命運を握らせないばかりか、信頼感そのものを失っていきます。クライアントは不問です。
細部プロセスまですべて自分で確認する必要があると考えるようになり、いつの間にか、リスクを血眼になって探すことが目的にすり替わってしまうのです。
本来は不要な不信感を抱かせないためにリスクを正確に伝えるはずが、伝えすぎたために、かえって不信感と過剰な対応を招いてしまうというわけです。
こういった不必要なやり取りを防ぐためにも、リスクではなくビジネス心を開し、クライアントやマネジメント側で社内稟議を回すためのメール作り、実現方式検討、開発スケジュール、見積もり策定など、成功できる検討事項を整理していくことが必要となります。