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コラム

・少々の利潤に対して、人は過剰に飛びつくと感じるため、リスクを過剰に見たがる。結果、リスクを甘くみつもる。
・だが、大きすぎる利潤は実利より少なく感じるため過剰に見積もる。一方で損失は、ほんの少しでも過剰に回避したがる。

言われる日本の場合は、損失を回避しようとする(=リスクを取らない)傾向が、さらに大きく表れるのではないでしょうか。現に資産の保有率には顕著な差が見られ、日本のそれはアメリカに比べて、およそ3分の1程度にとどまっています。
リスクを取るということは、得られる利潤以上に大きな反発が発生します。利潤の大きさを過小に見積もるため、相対的にリスクを高く考えがちなためです。つまり、プロジェクトの及ぼす影響が大きければ大きいほど、強い推進力・リーダーシップが必要になります。
次に、損失が発生する可能性があるもの(例えばセキュリティ対策など)については、それが発生した際の影響以上に、リスクを過剰に見積もります。会社損失を0に向かわせようとするは強く、必要以上に工数多くしてしまう傾向にあります。ビジネスリーダーには、80:20の法則(3本活動において、全体の約80%の部分は、残り20%程度の部分が生み出しているという説。パレートの法則)を念頭に、重要でない要素を除外し、見切りをつける(枝葉を切り取る)勇気が必要であると考えられます。
もちろんこれらが毎回該当するとは限りませんが、リスクに直面するシーンでは、こうした傾向についてぜひ考えてみてください。