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コラム

ほとんどの日本語には、同じ意味合いを持つネガティブな単語とポジティブな単語があります。小学校の通知票でも「落ち着きがない」を「積極的である」とか、「冷たい」を「冷静」というように、言いたかえることがあるそうです。ビジネスでも同様に、変化・リスクがあるはずです。否定するだけでは何も生まれませんが、見方をかえるだけで、チャンスが見出せることは往々にしてあります。
対案を出してはじめて、価値のある議論になるのです。マネージャ確保が難しいからNOという発言の後で「では、あのチームでプロジェクトマネージャーを出せませんか?」「あなた自身がマネージャーをやっていただけませんか」などと言えば、建設的に議論が進む」かもしれません。

条件付き Yes
「No」と言う前に、「どのような前提条件があったら Yesとなるか」を考えてみてはどうでしょう。「No」と言ってしまってはそれまでですが、「どうしたらできるか」を示すだけでも、How に会話の方針が向き、物事が進む可能性が高いです。
例えば、「そのご予算では、これだけ難しいプロジェクトをお引き受けすることはできません」という返答で終わらせずに、合わせて「特に、大規模プロジェクトを管理できるマネージャーが確保できません。もしそのような人材がいればよいのですが」と伝えれば、いかに人材を確保するかについて、引き続き討議することができるようになります。

対案を出す
「どんな前提条件があっても、何があってもNo」という時は、「No」というだけでなく、対案、つまり他の手段を提示するべきです。間違っている選択肢を消すことももちろん必要であり、その点で「No」ということ自体は否定しませんが、課題解決のために何かしら行動している相手に対し、「違う!」と言うだけでは停滞を招きかねません。