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コラム

そういう意味で「部下」的な役割も時に求められます。それ以外の人に対しては課長さんと同じ。いわゆる中間管理職さんとして、上に下にと板挟みな話はよく耳にしますよね。
そう考えると、新人などの一部例外を除けば、実のところみんな上司であり部下であるということになるのです。
上司と部下に求められる役割は、どのポジションでもほぼ同じ上司と部下ってものは、その時々の「役割」によって呼び分けられているだけに過ぎないわけですから、たとえ役職名なんかが変わったところで、求められる内容に大きな違いはありません。もちろん、詳細な仕事内容は異なりますよ。
でも、総じて「上司とはどうあるべきか?」｢部下とはどうあるべきか?」ってなことをまとめてみれば、そこには役職名なんてものを飛び越えた共通点が見えてくるわけです。そんでもって、上司や部下の愚痴ってのはたいていの場合、そうした「役割を果たしていない」ことについて言われることが多いのです。
「上司のくせして部下のことを何も見えちゃいないんだよ」
「部下の立場にあぐらをかいて、何も自分で考えようとしていないんだよ」
まぁ、そんな感じですね。
さてさて、みんながみんな上司であり部下でもあるということはですよ、そうした文句ってものは全部自分の身の上にも返ってきちゃうってことになります。
自分の上司ってものを部下の立場から批判しているアナタ自身は、上司の役割を果たす際にちゃんとそれができてますか? 部下に対して上司の立場から物を言うアナタは、部下の役割を果たす際にちゃんと上司の側が意識できていますか?
そういうことになるわけですね。
しかしですね、なぜだかフシギと、｢上司の側に文句をつける際は部下の立場でしか物を考えない」ことが多いように思えます。そしてその逆もまた同様です。
実はこれって、すごくもったいないことなんですよ。
意世に反面教師という言葉があるように、上司に対する文句や部下に対する文句が浮かぶということは、その役割に求められるものはコレだってことが自分の中でひとつ明確になったということを示します。