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コラム

部下である以上、上司さんから何らかの指示があって、それでお仕事開始となるのがほとんどです。中でも口頭で「あれやっといてくれ」なんて言われるのが一番多いんじゃないですかね。
さて、ここで問題。指示に対しどう答えてお仕事に取りかかりますか?「はい、わかりました」とだけ答えて終わっていたとしたらそれは0点、最悪のやり方です。ファミレスでもたまにいるんですよね、注文しても何も復唱せずに去ってしまう店員さん。しかもそういう人に限って注文を聞き逃してたりするわけですよ。注文を確認するという大事なステップを省くから、そうしたことになるわけで、ただ「わかりました」とだけ答えて、指示の内容を確認しないのもこれと同じことなんですね。
じゃあ指示の内容を復唱しましょうかってんで、「あれをやるんですね、わかりました」と答える。いわゆるオウム返しって奴ですね。これも残念ながら落第点です。せいぜい三十点てとこ。これでは、｢言われたことの確認」にはなりますが、｢言われたことに対して内容の取り違えがないかという確認」にはならないんですね。したがって、自分は言われた通りやったつもりでも、｢そう受け取ったのかぁ……」と後で上司に頭を抱え込まれたりする原因となるのです。
一番良いのは、指示を「自分の言葉に置き換えて聞き返す」ことです。自分の解釈に直して聞き返すことで、｢私はこう受け止めましたが、間違っていませんよね?」と確認することができるんです。たとえば「あれをこうすればいいのですね? わかりました」ってな具合に、｢お仕事のHowにあたる部分」を、さりげなく確認事項として会話に盛り込んでしまうとかするわけです。
こうした自分の言葉で話す習慣。これは、意識ずれを防ぐのにとても役立つものなのです。